施餓鬼会法要

5月10日 法話 午後1時30分  法要 午後2時30分より

 おせがき(お施餓鬼)は、その字の表すとおり、「餓鬼に施すため」の法要という意味を
持っています。餓鬼は、物惜しみや嫉妬などの行いの報いとして、飲むこと食べることが自由にならない、飢えに苦しむ世界に堕ちてしまった衆生(人々)のことです。たえず苦しみにあえぐ餓鬼たちに食べ物、飲み物を施し、それらの苦しみから離れて、浄土に往生することを願ってお念仏の功徳を施す、それがお施餓鬼の趣旨であります。施餓鬼会法要は、新亡の霊や先祖代々の諸霊を供養するとともに、無縁仏や餓鬼に施しをする法要です。
 そしてこの善行による功徳を、ご先祖さまや今は亡き大切なあの方へ、ご供養として振り向ける大切な機会です。

お盆合同法要

7月13日・8月13日 午前11時00分より

 お盆は、お釈迦さまの時代、雨季の間ひとところに集まって修行していた修行者に、雨季明けの日、人々が飲食をささげて功徳を積んだ行事に由来するといわれています。また、亡き父母に孝養を尽くすという意味から、お釈迦さまの弟子の目連(もくれん)尊者(そんじゃ)が餓鬼の世界に落ちた母親を救うという話が、『盂蘭盆(うらぼん)経(ぎょう)』というお経に説かれています。お盆は、亡きご先祖さまを極楽からお家にお迎えし、おもてなしをしてご供養をする大切な行事です。道場院では、7月13日と8月13日に合同法要を行っておりますので、ご家族で揃ってお寺でご供養をし、ご先祖さまをお迎えしましょう。

 新盆は、亡くなった方が忌明け後、初めて迎えるお盆を「新盆(初盆)」といいます。新盆は故人の霊が初めて家に戻ってくるお盆です。迷わないように白提灯や灯篭をともしてお迎えの準備をします。親族以外にも故人に縁の深い方をお招きして特に手厚くご供養しましょう。

十夜会法要

(11月1日) 法話 午後1時30分  法要 午後2時30分より

 浄土宗の寺院では、陰暦十月昼夜、念仏をとなえる法要が行われます。それをお十(じゅう)夜(や)、「十夜法要」「十(じゅう)夜会(やえ)」といいます。この法要の由来は、浄土宗で最も大切にする経典のひとつで、阿弥陀仏の誓いや極楽浄土の姿を説く『無量寿経(むりょうじゅきょう)』に中に「煩悩や誘惑の絶えないわたしたちの世界で十日十夜の善行を積むことは、仏さまの国で千年の善行を修めることよりも勝れている」と説かれることに由来します。浄土宗での最上の善行はお念仏です。つまり、お十夜とは十日十夜の間、お念仏をとなえる法要です。今日ではその期間も短縮されています。道場院のお十夜法要は、秋の実りをお供えし、お念仏の尊さを知り、報恩感謝の気持ちを込めて「南無阿弥陀仏」とお称えすることが、ご先祖さまへの供養となる大切な法会です。

浄焚式(じょうぼんしき)

12月29日 午前11時00分より

 古損の尊像・位牌・お札などを焼却する法要。俗に「お焚き上げ」ともいいます。撥遣(はっけん)作法を修して、最終の供養をした後に、浄火によって焚焼します。